長岡造形大学情報リテラシー論

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キュレーションが必要な訳

情報リテラシー論第6回

 

資料によると日本人の半数は、製品・サービスについて購入前によく検討をしないようだ。

騙し放題で、詐欺も成り立つのである。

購入する前に必ず似ているものを比較したり、他人のレビューをみたりしてよく検討する。

 

しかし、「比較してみた」という記事やブログ、そしてレビュー欄で支持されているレビューなどを見ているのだ。つまり、キュレーションされたものが自分の判断を手助けしているのである。

 

さて、物の購入時に感じるストレスについて、資料には3つが上がっている。

その中でも、情報の錯綜により良いものが見極められないという「情報選択ストレス」は、物の購入時に限らず、絶えず情報に触れている私たちが常に感じていることと同じだろう。

ひとたびインターネットに繋がると、そこではさまざまな意見を持つ大勢の人が情報を提供している。その中で「自分にとってベストな情報」だけ、を得るのは困難だ。だからこそのキュレーションなのだ。

 

今、様々なSNSやサイトで「自分にとってベストな情報」を厳選するためのサービスが取り入れられている。世界の流れを知りたい人や、広い守備範囲を持つ研究者などだったら、幅広く情報を得る必要があるだろう。しかし、一般人にはそんな必要はない。

 

だからこそキュレーションのサービスは人々にとってかなり必要なものだと思う。 

 

情報の信憑性は、影響力や知名度などが左右する時代。

キュレーションのサービスは必要だが、

そこにこそ人々の情報リテラシーが試されるであろう。

 

以上。